コグトレ通信59

コグトレ通信 vol.59

平素よりお世話になっております。

夏が終わり秋の涼しさを感じる季節となりました。皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
コグトレ通信第59回をお届けします。本メールは日本COG-TR学会の会員様にお送りさせて頂いております。

今回のコラムは、日本COG-TR学会代表理事の閑喜美史先生です。  

「コグトレで学ぼう − COGET (コ・ゲット)で遊ぶ」

小学校高学年の小人数グループで、カードゲームCOGET(コ・ゲット)に取り組みました。
コ・ゲットはCOGET領域からの3つ(「くるくる星座」「さがし算」「何があったメモリーカード」)のトレーニングがカードゲームとなっています。
このグループでは、ゲームを楽しむルールを自分たちで相談して決めて行うことにしました。
「どのゲームをする?」に子どもたちは、「星座に決まってるやん!」と。「くるくる星座」は一番人気でした。
「どうして?」に子どもたちは、「だって勉強じゃないし、競争じゃないし、楽しいやん。」と。「そう、そう。」と、それぞれが頷いています。

子どもたちは机上にカードをさっさと並べ、真ん中に山札を裏向きに置き、じゃんけんをして、そしてAさんが山札を一枚めくりました。
一斉に子どもたちが、札をみます。
「こうま座やって。子馬かな?」「オレンジ星がリボンになって、花束みたい。」「まずオレンジ星を見つけたらいいな。」「見つけても札を取ったらあかんで。札を取れるのはAさんだけやから。」「こっちの方向から見たら、札を見比べやすいよ。」など、Aさんがこうま座を見つけるまで、それぞれの子どもが見つけたことを共有しています。
そしてAさんの、「あっ、あった!これがこうま座か!」の声に全員が拍手です。
コ・ゲットを通して視覚認知の力を高めたことと併せて、ルールを相談して決めたこと、グループのメンバーを全員が応援したこと、組み合わせの理由を根拠をあげて考えたこと、このすべてが実は「勉強」じゃないように見える「勉強」だったのです。

梅花女子大学 閑喜 美史  

オリジナルコグトレ教材の公開

会員限定ページにてオリジナルコグトレ教材の公開です。 ※無断転用はお控えください

最後とポン⑤⑥

『1日5分 教室で使える漢字コグトレ 小学2年生』(覚える)より、東洋館出版社のご厚意のもと当学会で作成。MP3再生機でご利用ください。  

コグトレ・トレーナー養成ワークショップ(中級コース)が開催されました(報告)

9月24日(土)エルおおさか(大阪)にて中級コースが対面にて開催されました。
およそ60名の方にご参加頂きました。
対面開催の目途が立ちましたため、今後も継続して開催して参ります。
また日程や場所が決まりましたらご案内させて頂きます。

『「立方体が描けない子」の学力を伸ばす』(PHP新書)の発売のお知らせ

立方体の模写は、標準的な子どもであれば大体7歳から9歳までの間にクリアする課題です。
しかしこの時期を超えても立方体が描けない小学校高学年や中学生、高校生もいます。
「見たり聞いたりする力の弱さ」が学習不振や不適応行動の一因と考えそれらを強化する「コグトレ」の開発に至りましたが、本書ではその内容と、子どもたちがトレーニングで変化したプロセス、さらに子どものモチベーションについて親に知っておいてほしいことなどが書かれています。
10月15日PHP研究所より発売。
【著者】宮口幸治

学会誌「コグトレ研究」原稿募集

学会誌「コグトレ研究」第4巻の各種原稿
研究論文(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
実践報告(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
資料(研究ノート・報告)・・コグトレの取り組み等を報告・紹介するもの
をお待ちしております。詳しくはHP内の「機関誌」の投稿規定をご覧ください。
なお第3巻の原稿締め切りは2023年8月末日予定です。 (これまでの学会誌はこちらから購入できます https://cog-tr.net/kikansi/ )  

【研究会だより】(各研究会の活動をご紹介していきます。)

地方研究会をご存じですか?
職場やご自宅のある地域の研究会に参加し、最新情報や、コグトレのスキルをアップしませんか?(遠方の地域研究会に参加されても構いません。)
今回は地方研究会の1つ、静岡コグトレ研究会の山中先生からの投稿とご案内です。

『弱さから学ぶもの』

コグトレについて職場内研修を行ったあと、受講者の感想を聞くと「1つのことに気をとられると他のことは疎かになる」「答え合わせはドキドキした。合っているとほっとした」「自分の苦手さが分かった」などがよく聞かれます。
研修ではワークシートを体験してもらうようにしています。
受講者の先生方は、その出来に一喜一憂し、笑いがこぼれ、和やかな雰囲気が漂います。
指導者といえど、みんなそれぞれに出来・不出来があり、得手・不得手があり、それを“体験”のなかで味わいつつも、弱さを安全に共有できた安堵感ともいえるでしょう。

しかし、研修ではその様子を感じつつも、受講者にこう問いかけてみます。
-「ではワークシートの結果をみて、できていない人は研修予定時間の後に居残りで指導します」-。
和やかな雰囲気が一瞬張り詰めます。
もちろんすぐにそれは冗談であることがわかり、再び和やかな雰囲気が戻ってきます。
普段は子どもを指導する(教育する、支援する)者であっても、自分が評価を受ける立場になることで分かるものや感じるものがあります。
先の感想などはまさにそうでしょう。

さて、子どもへの指導はどうでしょうか。
苦手なところ、できないところをどうやって教えようとしているでしょうか。
受講者として感じた、あの“張り詰めた”感覚にならないようにするにはどうしようか、と考えることはあるでしょうか。
苦手なところを上手くできるようにするために、これまで信じられてきた育て方とは、苦痛を介して習得することに偏りすぎているかもしれません。
学習の問題、感情の問題、行動の問題、対人関係の問題、しつけ、いじめ、虐待・・・ 苦痛をなるべく減らして、上手くやるための土台・基礎を作る、考える幅を増やし、脳のネットワークを拡げる。 コグトレが教えてくれる対象は子どもだけでなく、我々大人も同じであろうと思うのです。

静岡コグトレ研究会では、コグトレに興味がある方と一緒に学びを深めたり、情報共有や交流をする機会を提供したいと考えております。
当研究会のメンバーは児童福祉分野や教育分野に従事している者の有志で活動をしております。
新型コロナウィルス感染拡大の影響からこの数年は活動に制約があり、思うように活動できておりませんが、コグトレ初級コース研修の実施や実践報告会などの企画を検討しております(現在のところ具体的な日程は定まっていません)。
コグトレに興味がある方、すでに実践されており情報交換・交流に興味がある方、これからコグトレの実践を考えている方、静岡コグトレ研究会に興味がある方は、ぜひ当研究会に入会(登録)しませんか。
入会された方には優先的に活動の参加や情報発信をしております。
詳細は当研究会のHPの問い合わせフォームから御連絡ください。
静岡コグトレ研究会HP:https://cog-shizuoka.com/

文責:静岡コグトレ研究会 代表 山中博喜(静岡県中央児童相談所)

いろいろな地域で研究会が立ち上がり、様々な活動をされています。
お近くの研究会、気になる研究会の会員になられてはいかがでしょうか。
広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。 紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。

【会員からの声】(会員の皆様からいただいた情報をお知らせしていきます。)

先日開催されましたコグトレ・トレーナー養成ワークショップ(中級コース)に広報部もスタッフの一員として行って参りました。
グループワークで出た案を皆さんの前で指導役となり実践してみる先生がいらっしゃったり、頭だけでなく身体も動かしながら全身で学べた時間だったと感じました。 長時間お疲れ様でした。
参加された先生方は地方研究会がご自身の身近にあるとピンときていないようでした。
地方研究会の活動はコグトレ通信の「研究会だより」に掲載しております。
前号では埼玉コグトレ研究会、今号は静岡コグトレ研究会から投稿をいただきました。
各地に研究会がございますので、学会HPから研究会のページ(https://cog-tr.net/group/)をご覧いただき、お近くの研究会や興味のある研究会の活動に参加してみてはいかがでしょうか。
すでに地方研究会に参加されている先生は、ぜひ活動のご様子等を「研究会だより」に、参加していないけれどコグトレ通信を読んでくださっている先生はここ、「会員からの声」に、皆様の活動のご様子や感じたこと、紹介したいことを掲載させていただきますので、メールにてお送りください。
お待ちしております。
広報部 担当より

会員の皆様が開催されている『コグトレ初級コース』の参加者募集やコグトレ勉強会の告知、コグトレの実践紹介など、お寄せいただいた情報をお知らせしていきます。
そのため、会員の皆様にも広く情報を募集いたします。
情報をいただく専用メールアドレスはcogtrtusin@yahoo.co.jpです。ご連絡をお待ちしています。
※掲載されたい文章をお送りください。チラシ等の画像類は掲載できかねます。

【過去のコグトレ通信・音源】

配信済のコグトレ通信は日本COG-TR学会の会員限定ページでご確認いただけます。
是非お時間があるときにご一読ください。
音源も日本COG-TR学会の会員限定ページにて過去の音源を聞くことができます。
無断転載のないよう留意しながらお役立てください。

2022年10月14日
一般社団法人日本COG-TR学会 広報部

PAGE TOP