コグトレ通信53

コグトレ通信 vol.53

平素よりお世話になっております。

晴天が続く盛夏のみぎり、皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
コグトレ通信第53回をお届けします。本メールは日本COG-TR学会の会員様にお送りさせて頂いております。

今回のコラムは、日本COG-TR学会監事の高畑進一先生です。

 

「認知」ということば

認知は人が生活するために重要な機能です。
服と自分の体を認知する。これが、うまく服を着る行為を支えています。
行動・行為の背景には認知があり、私たちの生活は認知で成り立っています。
ところが、認知という言葉の意味、観点が違うと感じることがあります。

コグトレは、様々な感覚の統合によって生まれる認知が行為の基礎である、との考えに基づいています。
また、認知症の高齢者に生じる、道に迷う、道具を使い方がわからないなどの行為障害の背景にも認知の障害があります。
コグトレや医療の分野で用いる認知という言葉は、いずれも、それを行っているご本人に生じている働きを表現しています。

一方、違う観点からの言葉に、非認知能力があります。
これは、経済学者のHeckman&Rubinsteinら(2001)の研究から広まった言葉のようです。
彼らは、人生の成功や豊かさに、IQや学力テストで測定できる能力(認知能力)よりも、それではない能力(非認知能力)、例えば忍耐力、社会性、意欲的、自律的などの気質や性格的特性が影響していることを示唆しました。
その後、新しい学力観や様々な機関が示す獲得すべき能力として非認知能力を重視する動きが広がってきたのです。

そして、改めて非認知能力に関する資料を読むと、この文脈で使用する認知と非認知という言葉は、ご本人を観察する他者による認知を表現しているように思えます。
つまり、他者が認知しやすい(測定できる)能力か、そうでない(当時、測定しにくかった)能力かということです。
いつの時代も、「非認知能力」と呼ばれている忍耐力、社会性、意欲、自律性などは重要な力です。
それらの力をはぐくむために、ご本人に生じる認知が重要な役割を果たしているのです。

京都橘大学 健康科学部 作業療法学科 高畑進一

 

令和4年度第4回オンライン研修会のご案内

7月24 日(日)10時~11時にて第4回オンライン研修会を開催予定です。
次回の講師とテーマは以下の通りです。HPからお申込みください。
(準備が整い次第,学会HP https://cog-tr.net/ のお知らせにご案内いたします。)
・元立命館大学・日本COG-TR学会監事 青山芳文
「コグトレの考え方やコグトレ教材を活用する意義と留意点~保育・教育・療育の立場から~」
・コグトレ塾・日本COG-TR学会理事 長谷川佳代子
「コグトレの実践的使用法3」

 

~第2回COG-TR学会学術集会ニュース⑥~

急な暑さで熱中症も心配な毎日です。皆様、早めの水分補給で、どうぞお元気でお過ごしください。
さて、第2回学術集会の準備も進んできました。プログラムが完成し、現段階でのチラシをご覧ください。
指定討論、研究発表も興味深い内容です。 

今回は、特別講演の木村泰子先生をご紹介します。
木村先生には、「みんなの学校をつくるために~コグトレの有効性~」のお話をしていただきます。
木村先生は、元大阪市立大空小学校の初代校長先生です。
「みんなの学校」を目指し、学びあい育ちあいで主体的な学びを学校全体で実践されました。
ご依頼申し上げた際に、「当時にコグトレがあったら…。」とおっしゃっていただきました。
コグトレにつながる子どもとの関わり方、指導者・支援者としての在り方等、たくさんのことを学ばせていただきたいです。
会場参加のほか、オンライン参加、オンデマンド参加も用意しております。
ご参加よろしくお願いいたします。下記URLからお申込みいただけます。
https://www.cog-osaka.net/academicmeeting 
(学会HP「学術集会」のページからもお申込みいただけます。会員の方は、会員パスワードが必要になりますので、コグトレ事務局より通知された会員限定ページのパスワードを入力してください。)
参加申し込みは、ページの下方にあります。どうぞ、よろしくお願いいたします。

第2回COG-TR学会学術集会 会長 井阪幸恵

 

「うまく問題を解決するためのワークブック――学校では教えてくれない 困っている子どもを支える認知ソーシャルトレーニング (自分でできるコグトレ3)」の発売のお知らせ

明石書店より、自分でできるコグトレシリーズの3巻目が7月18日に発売となります(シリーズ1,2,5巻は既刊)。
学校生活を通して子どもが自分で読み進めながらうまい問題解決の方法を学んでいきます。
税込1,980円
【著者】宮口幸治、井阪幸恵

 

「ケーキの切れない非行少年たち(5)」コミックの発売のお知らせ

コミック版、「ケーキの切れない非行少年たち(5)」(新潮社)が7月7日に発売されます。
赤ちゃん産み落とし事件の続きと、非行を繰り返す息子の母親の苦悩、といった2つのストーリーを扱っています。
https://www.shinchosha.co.jp/book/772515/
税込726円
【原作】宮口幸治
【漫画】鈴木マサカズ

 

オリジナルコグトレ教材の公開

会員限定ページにてオリジナルコグトレ教材の公開です。
※無断転用はお控えください

最初とポン⑤⑥

『1日5分 教室で使える漢字コグトレ 小学2年生』(覚える)より、東洋館出版社のご厚意のもと当学会で作成。MP3再生機でご利用ください。

 

学会誌「コグトレ研究」原稿募集

学会誌「コグトレ研究」第3巻の各種原稿
研究論文(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
実践報告(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
資料(研究ノート)(査読なし)・・コグトレの取り組み等を報告するもの
をお待ちしております。詳しくはHP内の「機関誌」の投稿規定をご覧ください。
なお第3巻の原稿締め切りは2022年8月末日です。
(これまでの学会誌はこちらから購入できます https://cog-tr.net/kikansi/ )

 

【研究会だより】(各研究会の活動をご紹介していきます。)

いろいろな地域で研究会が立ち上がり、様々な活動をされています。
お近くの研究会、気になる研究会の会員になられてはいかがでしょうか。
広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。
紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。

 

【会員からの声】(会員の皆様からいただいた情報をお知らせしていきます。)

会員の皆様が開催されている『コグトレ初級コース』の参加者募集やコグトレ勉強会の告知、
コグトレの実践紹介など、お寄せいただいた情報をお知らせしていきます。
そのため、会員の皆様にも広く情報を募集いたします。

情報をいただく専用メールアドレスはcogtrtusin@yahoo.co.jpです。ご連絡をお待ちしています。
※掲載されたい文章をお送りください。チラシ等の画像類は掲載できかねます。

 

2022年7月8日
一般社団法人日本COG-TR学会
広報部

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