コグトレ通信47

コグトレ通信 vol.47

平素よりお世話になっております。
新年度になりました。本年度もご厚誼のほど、お願い申し上げます。
コグトレ通信第46回をお届けします。本メールは日本COG-TR学会の会員様にお送りさせて頂いております。

今回のコラムは、日本COG-TR学会理事の 石附智奈美先生です。

 

“『コミュニケーションの基礎を培うCOGOT(姿位伝言)の応用』”

人とのコミュニケーションでは、「伝える力」、「聞いて理解する力」、「質問する力」、「相手の意図を読み取る力」など様々な力が必要とされます。認知作業トレーニング(COGOT)は身体面のプログラムというイメージが強いと思いますが、姿位伝言では、記憶したポーズを相手に分かるように言葉で伝えようとします。

また、伝えられる側は、相手の話を聞いて理解しようとしますし、分からない部分は質問をして回答を得ます。先ほどの「伝える力」、「聞いて理解する力」、「質問する力」を伸ばすプログラムになっています。身体により意識を向けてほしい時には姿位伝言がお勧めですが、身体的な不器用さよりもコミュニケーションを重視したい場合は、次のような応用が考えられます。

例えば、伝える人が用紙に書いてある図形を伝え、伝えられた人は聞いた図形を用紙に描く『図形伝言』、あるいは伝える人が折り紙の折り方を伝え、伝えられた人は聞いた通りに折り紙で折る『折り紙伝言』などです。各自が違う資料を使えば、周囲の声を参考にすることはないため、教室でも実施できます。楽しみながらコミュニケーションの基礎を培える種々の伝言ゲームをご紹介しました。

広島大学大学院医系科学研究科  石附智奈美

 

学会事務局移転のお知らせ

2022年4月1日より日本COG-TR学会事務局が下記に移転となりました。

新住所:〒550-0014 大阪府大阪市西区北堀江1-2-19 
アステリオ北堀江 ザ・メトロタワー502号室 日本COG-TR学会事務局
Email: info@cog-tr.net (メールアドレスに変更はございません)

 

令和4年度第1回オンライン研修会のご案内

4月16日(土)10時~11時にて新年度第1回オンライン研修会を開催予定です。次回のテーマと講師は以下の通りです(予定)。お申し込みはHPの会員限定ページからのご案内になります。

講師:立命館大学・日本COG-TR学会代表理事 宮口幸治 
テーマ:「コグトレの目的と意義、現在と今後の動向について」

 

「ひらがなコグトレ」発売のお知らせ

学習の土台となる認知機能をトレーニングしながら「ひらがな」が学習できます。「数える」「写す」「見つける」「想像する」ための力をぐんぐんアップする100題を掲載!対象は、幼児期や小学校の教育から、知的なハンディキャップをもった子どもへの学習支援に楽しみながらお試しください。
東洋館出版社より5月11日発売予定。

https://www.toyokan.co.jp/products/4766
【著者】宮口幸治、髙村希帆

 

オリジナルコグトレ教材の公開

会員限定ページにてオリジナルコグトレ教材の公開です。
※無断転用はお控えください

正しいのはどっち?①②

『1日5分 教室で使える漢字コグトレ 小学1年生』(覚える)より、東洋館出版社のご厚意のもと当学会で作成。MP3再生機でご利用ください。

 

学会誌「コグトレ研究」原稿募集(第2巻の原稿募集は締め切りました)

学会誌「コグトレ研究」第3巻の各種原稿
研究論文(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
実践報告(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
資料(研究ノート)(査読なし)・・コグトレの取り組み等を報告するもの
をお待ちしております。詳しくはHP内の「機関誌」の投稿規定をご覧ください。
なお第3巻の原稿締め切りは2022年8月末日です。

 

【研究会だより】(各研究会の活動をご紹介していきます。)

埼玉コグトレ研究会の加藤様よりお話が届いております。親目線でのお話です。共感できる方、同じようなことで悩んでる方が近くにいたと思いだす先生方がおられるかもしれません。ご一読してみてはいかがでしょうか。
 

決まって返ってくる言葉を乗り越える

埼玉コグトレ研究会 代表 加藤和貴(作業療法士)

コグトレに出会う前の話。
娘が小学校に上がり、毎日出る宿題を「最初が肝心!」と褒めたり叱ったりしながら日々を過ごしていました。
作業療法士としての「楽しさ」や「主体性」を尊重する大切さが、家族となると忘れてしまい、親子ともに疲弊した悪循環に陥っていました。2年生に進級すると研修で何度か出ていた「学習面の課題は小2くらいで顕在化してくる」というお話通り、典型的なADHDの特性が次々見られ受診しました。診断がくだった翌年、宮口先生のご講演でコグトレに出会い希望を、そして放課後デイケアなど支援サービスを使ったことで気持ちにゆとりも持てました。

当時、妻がADHDを持つ子の大変さを知人や親戚に話すと、決まって返ってくる言葉があったそうです。

「子供なんて、みんなそんなものよ」という言葉です。

慰めのつもりで相手は言ってくれていると思うのですが、この言葉を返されると「また理解してもらえない」という徒労感や寂しさを感じることもあったといいます。人によっては自分の努力が足りないという自責感につながることがあるかもしれません。

コグトレなど機能面へのアプローチがあれば機能改善とともに前に進んでいけるのですが、そういったことがなければ、繰り返してもなかなか経験が積み重ならず本人も親も疲弊していきます。

子供たちは無条件に愛すべき存在です。課題があったとしてもそれ以外の様々な面で成長がみられると思います。あるいはその課題自体を個性として尊重する考えもあるかと思います。

しかし関わった分、成長したと感じられるからこそ親は頑張れたり、張り合いをもって関われる部分も多少あるのではないでしょうか。複数の子供を持つ親として振り返ると、達成感のない子への関わりは達成感のある子育てに比べ4~5倍のストレスがあった気がします。

もしも同じように周囲に大変さを理解されず疲弊している親御さんがいましたら「ADHDの子を持つ作業療法士が健常児の4~5倍は大変だと話していた」と労っていただければと思います。とても個人的かつ主観的な数字ですが、周囲に「健常児4~5人分のストレスがかかると言っている専門職もいますよ。

4~5人の子供と一度に関わるのは大変なことですよね」と言ってくれる人がいたら、多少なりとも気が楽になる親御さんがいるかもしれません。そしてゆとりをもってコグトレに取り組んでくれたらいいなと思うのです。

 
いろいろな地域で研究会が立ち上がり、様々な活動をされています。お近くの研究会、気になる研究会の会員になられてはいかがでしょうか。
広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。
紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。
研究会の会員になられてはいかがでしょうか。広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。

 

【会員からの声】(会員の皆様からいただいた情報をお知らせしていきます。)

会員の皆様が実施されているコグトレ内容や地域でのコグトレ勉強会の告知など、お寄せいただいた情報をお知らせしていきます。そのため、会員の皆様にも広く情報を募集いたします。

情報をいただく専用メールアドレスはcogtrtusin@yahoo.co.jpです。ご連絡をお待ちしています。

 

2022年4月8日
一般社団法人日本COG-TR学会
広報部

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