コグトレ通信44

コグトレ通信 vol.44

平素よりお世話になっております。
本メールは日本COG-TR学会の会員様にお送りさせて頂いております。
気温はまだ低いとはいえ、窓から入る春めいた日差しがうれしいこの頃ですが、皆様には、ますますご健勝のことと存じます。
コグトレ通信第44回をお届けします。

今回のコラムは、日本COG-TR学会理事・特定非営利活動法人アントワープカウンセリングオフィス 野中友美先生です。

 

“コグトレの有用性と有効性について”

子どもを取り巻く周囲環境は、家庭、学校、地域とその中で、家庭では保護者や兄弟、学校では教員、地域では子どもが在籍する場所の他者との関係の影響を受けながら成長発達をしていきます。発達に問題がある子どもは、認知の歪みがあり、問題行動が出やすく、また、学校の学習についていけず、分からないことで勉強への抵抗感はますます増幅してしまいます。

コグトレは今や全国的に広がりを見せています。福祉の現場でも日々コグトレを用いた支援を導入しています。コグトレ研究会の研修をする中で出たご意見や感想から、実施の有用性、効果性について再度考えてみました。
コグトレは使いやすさがあります。計画を立ててコグトレを実施すると,WISCや観察法などから効果が得られ、コグトレは実際に役立つ教材となりうると思っています。しかしながら、一部の支援者からは「うまく導入できない」「プリントを嫌がってやらない」「プリントが難しいと言われた」という声も。この例は、子どものアセスメントでプリントを実施したら、苦手な所が分かったので、その部分を一生懸命にやらせていたというものでした。
また、保護者が用いる場合、「簡単なプリントを出したつもりだが嫌がってしまう」「最初は面白がっていたが続かない」などの声も聞かれます。この例は、お母様が簡単と思ってたけれど、その子にとっては難しいものでした。また、どのようにプリントを組み合わせるのか、子どもにあっているのか分からず悩んでしまったというものでした。
コグトレの導入にあたり、色々なご意見がありますが、確かに効果的に機能する有用性はある反面、使用する大人側のリテラシー次第ではうまくいかないこともあることも考える必要があります。
宮口幸治先生が、一番大切なのは「子どもがモチベーションを持てること」と述べているように、子どもたちが生きやすくなる変化は、保護者にとっても支援をする私たちにとっても嬉しい手ごたえとして感じています。
支援をする私たちさえ、物事を歪んで捉えることで間違った考え方や思い込みをしてしまうことに注意しなければなりません。このように認知のクセは1976年に心理学者のアーロン・ベックによって基本的な理論が提唱されました。その後、デビッド・d・バーンズが研究を引き継ぎ、10パターンを挙げています。自分の認知のクセを知っておくことも必要ですね。
日頃の物事の捉え方が大きく影響し子どもの支援や子育てにも影響していることを知っておくことです。
また、支援者は認知科学や神経科学のリテラシー(基礎知識)を身につけ、人の認知のメカニズムがどのようなものなのかを最低限でも知っておく必要があります。教育や対人支援の現場でコグトレを導入する場合、コグトレ学会での研修に参加することがお勧めです。

特定非営利活動法人アントワープカウンセリングオフィス 
臨床心理士・看護師 野中友美

 

第9回オンライン研修会のご案内

3月12日(土)10時~11時にて第9回オンライン研修会を開催致します。次回のテーマと講師は以下の通りです。お申し込みはHPの会員限定ページからのご案内になります。

・広島大学・日本COG-TR学会理事 石附智奈美「ペアレントトレーニングから学ぶ保護者支援のヒント」
・梅花女子大・日本COG-TR学会理事 閑喜 美史「コグトレの実践的使用法8」

 

「生きづらい子を諦めないマンガでわかる 境界知能とグレーゾーンの子どもたち3」発売のお知らせ

「マンガでわかる 境界知能とグレーゾーンの子どもたち」の第3弾、少年院編です。少年院のプログラムから学ぶ“うまくいかない子”が生きやすくなる超実践的な教育法をマンガでわかりやすく紹介してあります。扶桑社より2月27日発売予定。和田秀樹氏推薦。

https://www.fusosha.co.jp/books/detail/9784594090142 

【著者】宮口幸治【作画】佐々木 昭后

 

オリジナルコグトレ教材の公開

会員限定ページにてオリジナルコグトレ教材の公開です。
※無断転用はお控えください

最後とポン⑦⑧」

『1日5分 教室で使える漢字コグトレ 小学1年生』(覚える)より、東洋館出版社のご厚意のもと当学会で作成。MP3再生機でご利用ください。

 

学会誌「コグトレ研究」原稿募集(第2巻の原稿募集は締め切りました)

学会誌「コグトレ研究」第3巻の各種原稿
研究論文(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
実践報告(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
資料(研究ノート)(査読なし)・・コグトレの取り組み等を報告するもの
をお待ちしております。詳しくはHP内の「機関誌」の投稿規定をご覧ください。
なお第3巻の原稿締め切りは2022年8月末日です。

 

【研究会だより】(各研究会の活動をご紹介していきます。)

いろいろな地域で研究会が立ち上がり、様々な活動をされています。お近くの研究会、気になる研究会の会員になられてはいかがでしょうか。
広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。
紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。
研究会の会員になられてはいかがでしょうか。広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。

 

【会員からの声】(会員の皆様からいただいた情報をお知らせしていきます。)

会員の皆様が実施されているコグトレ内容や地域でのコグトレ勉強会の告知など、お寄せいただいた情報をお知らせしていきます。そのため、会員の皆様にも広く情報を募集いたします。

情報をいただく専用メールアドレスはcogtrtusin@yahoo.co.jpです。ご連絡をお待ちしています。

 

2022年2月25日
一般社団法人日本COG-TR学会
広報部

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