コグトレ通信17

コグトレ通信 vol.17

平素よりお世話になっております。本メールは日本COG-TR学会の会員様と、旧コグトレ研究会の会員様(今年度のみ)にお送りさせて頂いております。

新年明けましておめでとうございます。新しい生活様式にも慣れ、皆様には益々ご健勝のことと存じます。

昨年はオンライン研修会を開催して参りましたが、いかがでしたでしょうか。研修の動画を会員専用ページに第4回までupしておりますので、当日参加出来なかった会員の皆様に是非見ていただきたいと思います。本年もどうぞよろしくお願いいたします。

コグトレ通信第17回をお届けします。

今回のコラムは、COG-TR学会副代表理事、広島大学の宮口英樹先生です。

   

『危険予知トレーニング(KYT)』(副代表理事 宮口英樹先生)

社会面のコグトレCOGST①に、危険予知トレーニングを取り上げています。危険予知トレーニングは、KYT(Kiken Yochi Training)として知られる日本で開発された事故や災害を未然に防ぐトレーニングです。

元来は、工場や製造業などに従事する者が、その作業に潜む危険を予測し、どのように危険か、どのように対策するか、そしてどのように他者と共有するかといった手順でトレーニングを行います。現在では、交通安全や医療・福祉現場等で広く使用されるようになりました。

KYTは、単に危険な場所を教えるだけでは効果がありません。

なぜなら、「危ない!」というのは、情動に近いからです。親が子どもに「危ないでしょ」と声を上げている場面に出くわすことは少なくありません。

親は、今までのドキッとした経験から危険を体感していますが、子どもにはその経験がありません。現代社会では、親が子どもの遊びを見守り、先回りして危険を取り除くことが当たり前のようになってきました。

KYTは、親が正解を教えるのではなく、子どもたちが自らの経験を基にして危険を発見し、そして危険を見つけられなかった子どもたちと共有する、そのプロセスを大切にします。

 
 

オリジナルコグトレ教材の公開

会員限定ページにてオリジナルコグトレ教材の公開です。
※無断転用はお控えください 

何が何番①-4

何が何番②-1

『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能トレーニング』(覚える)より、三輪書店のご厚意のもと当学会で作成。MP3再生機でご利用ください。
 

ミック版「ケーキの切れない非行少年たち」第8話配信

第8話「ケーキの切れない非行少年たち(WEB版)」が「くらげバンチ(無料)」(新潮社)で1月15日(金)に配信されます。少年院を出る少女。母親と3人で新生活を始めますが、自分に懐かない娘に次第に苛立ちを感じ始めます・・。児相や施設などの様子も描かれていますので勉強にもなります。

【原作】宮口幸治
【漫画】鈴木マサカズ

 

【研究会だより】(各研究会の活動をご紹介していきます)

■初めての上級コースが開かれました。COVIT-19 の影響を配慮し、会場で受講する方とZOOMによる参加の方とに分かれての実施となりました。以下は、受講者の方の感想です。

「コグトレ上級コース」 株式会社東京リハビリテーションサービス 作業療法士 太田麻衣

2020年12/12~12/13、第一回コグトレ上級コースが、岡山+Webで開催されました。

普段子どもの支援に携わっている、教員・スクールカウンセラー・児童指導員・作業療法士などなど、様々な職種の方が参加されていました。
持参した事例報告をした後に、架空事例の情報を基に、全体像を捉え、どのような支援ができるかを、2日間を通してグループで事例検討・発表し、フィードバックをしていただく流れでした。

事例検討を通して、それぞれの立場や役割の方でみる視点や考え方のプロセスが全く異なり、とてもよい刺激となりました。コグトレは支援者自身の視野をも広げることができると感じています。

「コグトレ」は、子どもの能力を伸ばすことも生きやすくなる術を身に付けてもらうこともできるものではありますが「コグトレ」を正しく理解し、また、子どもの機能や能力、背景や環境なども把握したうえで、適切に使うことが支援者に求められるスキルだと改めて感じました。

今回の研修を通し、普段、私自身は支援を必要とし声を上げてくれる環境にいる子どもや保護者としか出会っていないということをまず痛感致しました。
きっと学校や家庭でも見過ごされている支援を必要としている子どもがまだまだたくさんいるのだろうと思います。

コグトレが広がっていくことで、そんな子どもたちが少しでも減ってほしいと願うばかりですが、まずは目の前のいる子どもたちに、自分ができる支援はなにかを模索し、大切に関わっていきたいと思います。

いつか成長した彼らに、その支援が正解だったかを教えてもらう機会があるといいなと思います。
  

【研究会だより】(各研究会の活動をご紹介していきます)

長野は雪です。
山に食べ物が無いせいか玄関のお正月飾りの稲穂をサルに食べられてしまいました。
頑張って作りましたがサルには食べ物としか見えてなかったようです。

会員の皆さんにお知らせは特にありませんが今年は身体を使ったプログラムにも力を入れていき「コグとも」会員の皆さんと学びを深めていきたいと考えています。

コロナの感染が増えて不安になりますがマスクをとってみんなで深呼吸ができるようになる日がきますように…と願っています。

>長野コグトレ研究会 浦野典子
   

今後も各研究会の取り組みをご紹介していきたいと思っております。いろんな地域で研究会が立ち上がり、様々な活動をされています。お近くの研究会、気になる研究会の会員になられてはいかがでしょうか。

広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。

20201年1月15日

一般社団法人日本COG-TR学会
広報部

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