コグトレ通信64

コグトレ通信 vol.64

平素よりお世話になっております。

今年も残すところあと僅かとなりました。皆様にはご健勝のこととお喜び申し上げます。
コグトレ通信第64回をお届けします。本メールは日本COG-TR学会の会員様にお送りさせて頂いております。

今回のコラムは、日本COG-TR学会代表監事の野中友美先生です。

『「ほめる」という強化について』

発達障害のある人は様々な行動を示します。
その中には,周りのこどもたちがあまり示さないような行動(常同行動やこだわりなど)や困った行動(自傷,他害,自己刺激行動など)があります。
「なぜそういう行動をするのか」を客観的に分析する応用行動分析学(ABA)という心理学から子どものほめ方や関わり方について、現場で実用できるよう簡単にまとめたものをご紹介します。

ABA分析―子どもの行動を分析して、その結果により支援や関わり方を導入していきます。

【子どもが喜ぶ対応】お礼やねぎらいの言葉、ごほうびなど…正の強化子 
⇒「また、やろう」と思える
【子どもが嫌がる対応】いやみ、注意などを言う… 罰刺激
⇒ 行動しなくなる。
C 後続刺激(支援者の対応)のちょっとした違いで、子どものやる気も行動も変わります。
*注意:適行動をしなくても罰刺激は慎重に。

次に、分化強化とは、望ましい行動を増やし、望ましくない行動を減らすためには、強化と消去の応用をしたものです。
【目的の行動ができているとき】仲良くできている・静かにしているなど…正の強化(ほめる)
【できていないとき、問題行動をしているとき】けんか・騒いでいるなど…消去(見守りだけ)
強化と消去の組み合わせ=分化強化
⇒繰り返すとだんだんと適切な行動が増え、問題行動が減ってきます。
*注意:否定語などは驚愕反応(不安・いらだち)につながり、癇癪などの問題行動に移っていきます。

発達に問題がある子どもたちは、家でも外でも禁止ばかりです。
私は否定語を減らしてあげたい思いで実践に取り組んでいます。

ほめるという強化子を高めるためには、子どもがほめられることを嬉しいと強く感じることです。
支援者は子どもとの良好な関係を築き、こどもにとってポジティブな存在は強化子として効果が高くなると思われます。
また、療育を始める前やコグトレを導入する前に、支援者は子どもと遊んだり、落ち着いてお話をしたり、子どもが喜ぶことを一緒に行い楽しい時間を過ごす関わり『ラポールを形成する』ことが大切であり、療育効果へと繋がっていくことだと思います。

特定非営利活動法人アントワープカウンセリングオフィス 野中友美

令和4年度第9回オンライン研修会のご案内

令和5年1月9日(月・祝)10時~11時にて第9回オンライン研修会を開催予定です。
次回の講師は以下の通りです。

・元立命館大学・日本COG-TR学会監事 青山芳文 
 「幼児期や学童期前期に大切にしたい活動と育てたい力 - 時代の変遷による「発達検査の通過年齢」の変化から」
・コグトレ塾・日本COG-TR学会理事 長谷川佳代子
「コグトレの実践的 使用法8」

令和4年度第2回コグトレ・トレーナー 養成ワークショップ(中級コース)のご案内

令和5年1月29日(日)コグトレ中級コースを大阪にて開催予定です。
詳細は学会HPをご覧ください。

第6回「さいとう・たかを賞」受賞のお知らせ

コミック版「ケーキの切れない非行少年たち」(新潮社)が『ゴルゴ13』で有名な漫画家さいとうたかを氏(84歳没)を記念した第6回「さいとう・たかを賞」を受賞しました。
詳しくは下記HPをご覧ください。
https://www.saito-pro.co.jp/saitotakaoaward

「グループワーク型事例検討会ハンドブック」(東洋館出版社)の発売のお知らせ

これまでケース検討会といえば・・・
・事例提供者の話が長くなってしまう
・参加者から意見がほとんどでない
・事例提供者をつるし上げるような場になる
・外部の専門家(コンサルタント)の講義のような状況になる
・事例対象者ではなく、支援者の困っていることに焦点が向く
といった退屈で非効率的なものが多くないでしょうか。
そこで本書では「ケース検討会」をより活発に、効果的にするコツを伝授します。
12月27日東洋館出版社より発売。
https://www.toyokan.co.jp/products/4940

オリジナルコグトレ教材の公開

会員限定ページにてオリジナルコグトレ教材の公開です。 ※無断転用はお控えください

正しいのはどっち?③④

『1日5分 教室で使える漢字コグトレ 小学2年生』(覚える)より、東洋館出版社のご厚意のもと当学会で作成。MP3再生機でご利用ください。

学会誌「コグトレ研究」原稿募集

学会誌「コグトレ研究」第4巻の各種原稿
研究論文(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
実践報告(査読有)・・質的分析、量的統計解析等を含むもの
資料(研究ノート・報告)・・コグトレの取り組み等を報告・紹介するもの
をお待ちしております。詳しくはHP内の「機関誌」の投稿規定をご覧ください。
なお第3巻の原稿締め切りは2023年8月末日予定です。
(これまでの学会誌はこちらから購入できます https://cog-tr.net/kikansi/ )

【研究会だより】(各研究会の活動をご紹介していきます。)

いろいろな地域で研究会が立ち上がり、様々な活動をされています。
お近くの研究会、気になる研究会の会員になられてはいかがでしょうか。
広報担当より毎月各研究会の代表者に原稿募集の案内をしております。
紹介して欲しい内容がありましたら、是非お寄せください。

【会員からの声】(会員の皆様からいただいた情報をお知らせしていきます。)

会員の皆様が開催されている『コグトレ初級コース』の参加者募集やコグトレ勉強会の告知、コグトレの実践紹介など、お寄せいただいた情報をお知らせしていきます。
そのため、会員の皆様にも広く情報を募集いたします。
情報をいただく専用メールアドレスはcogtrtusin@yahoo.co.jpです。ご連絡をお待ちしています。
※掲載されたい文章をお送りください。チラシ等の画像類は掲載できかねます。

【過去のコグトレ通信・音源】

配信済のコグトレ通信は日本COG-TR学会の会員限定ページでご確認いただけます。
是非お時間があるときにご一読ください。
音源も日本COG-TR学会の会員限定ページにて過去の音源を聞くことができます。
無断転載のないよう留意しながらお役立てください。

2022年も残すところあと僅かとなりました。
夏には第2回COG-TR学会学術集会、秋にはコグトレ・トレーナー養成ワークショップ(中級コース)を無事開催でき、会員の皆様と直接お会いできる機会が戻ってきたことを大変嬉しく思います。
時節柄、ご多忙のこととは存じますが、くれぐれもご自愛のほどお祈り申し上げます。
2023年も変わらぬご愛顧のほど、よろしくお願いします。
少し早いですが、年末のご挨拶とさせていただきます。
よいお年をお迎えください。

2022年12月23日
一般社団法人日本COG-TR学会 広報部

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