コグトレ通信 vol.5
平素よりお世話になっております。本メールは日本COG-TR学会の会員様と、旧コグトレ研究会の会員様(今年度のみ)にお送りさせて頂いております。
梅雨明けの待たれる今日この頃、皆様お変わりございませんか。リレーコラム4回目は、和泉市立国府小学校の井阪幸恵先生です。
『今だからこそ必要な教育とは』(和泉市立国府小学校 井阪幸恵)
新型コロナウイルスの影響は未曾有のものでした。そしてまだ終わった訳ではありません。
私たち教育者は、指導方法について考えさせられる日々が続いています。
今回の長期に亘る休校で、学校は変換を余儀なくされています。学習指導要領をいかに実践するべきか議論を交わし、至った結論は、「子どもたちを自分で考え生き抜く力を身につけさせること」です。これは新しく始まった学習指導要領の中で言われる「思考・判断・表現力」につながるところではありますが、現実は待ったなしの状態です。
学校で行われる授業は、もちろん考えることを重視します。その一方で欠くことのできないものがコグトレと言っても過言ではないでしょう。認知機能を整えながら「考える力」を育成し、COGSTによって「違った考え方をしよう」と柔軟な思考を生み出し、「自己理解・他者理解」「感情統制」「危険予知」といった生きるための力を育成することができます。
知識を得るための教育から、自ら学ぶ教育へ。今だからこそ、コグトレが益々必要な教育になっていくと言えるでしょう。
学会誌「コグトレ研究」原稿募集
このたび日本COG-TR学会にて、学会誌「コグトレ研究」が発刊されることになりました。それに先立ちまして各種原稿(研究論文、実践報告、資料)をお待ちしております。詳しくはHP内の「機関誌」の投稿規定をご覧ください。なお創刊号の原稿締め切りは2020年9月末日です。
書籍案内
このたび、以下の書籍が発売となりましたので、ご案内させて頂きます。
『不器用な子どもがしあわせになる育て方』(かんき出版) 7月22日発売(予定)
どうやって子どもにコグトレをさせていけばいいか、コグトレに限らず他の支援にも共通する3つの観点「安心の土台」「伴走者」「チャレンジできる環境」から解説していきます。子どもの問題は単に教材があれば解決するものではありません。子どもにとって、そして保護者・支援者にとって何が必要なのか、育児にご不安をもっておられる方々にもお勧めします。書籍内で無料ダウンロードできる3か月完成コグトレオリジナルシート付きです。
コミック版『ケーキの切れない非行少年たち』第2回目配信
第2回目「ケーキの切れない非行少年たち(WEB版)」が「くらげバンチ」(新潮社) (無料)で7月10日(金)に配信されます。障害をもった非行少年の診察場面などが出てきます。
【原作】宮口幸治
【漫画】鈴木マサカズ
オンライン研修会予定
今後、学会にてZOOM等を使ったオンライン研修会を会員さま限定で開催していく予定です。準備が整い次第ご案内申し上げます。
オリジナルコグトレ教材の公開
会員限定ページにてオリジナルコグトレ教材の公開です。今回は2種類あります。
※無断転用はお控えください
コグトレシート
「漢字つなぎ③-1~8」と
「漢字つなぎ④-1~8」の
PDFデータを印刷してご利用ください。
音声データ(MP3)
「最初とポン①-1~5」
『コグトレ みる・きく・想像するための認知機能トレーニング』(覚える)より、三輪書店のご厚意のもと当学会で作成。
2020年7月10日
一般社団法人日本COG-TR学会
広報部